こんにちは、茅場町女性鍼灸院です。


2023年の夏は、例年より気温が高く暑い夏になると予測されていますね。


屋外と屋内の気温差が開くほど、体温調整にかかる負担も大きくなり体力が奪われがちです。


熱中症対策としてエアコンの活用は必須ですが、一日中デスクワークなどで座りっぱなしでいると冷えすぎてしまう場合があります。



【関元】夏の冷え症が気になる方にぴったりのツボとなっておりますので、ぜひお灸でお試しください!

 


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【ツボの場所】

・へその下、こぶし一個分さがったところ

・押すと凹みや、その周りに比べて柔らかく感じるところ

 

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【レッツ!ツボケア】


◯指圧

指2~3本分を関元に当て、軽く沈むくらい押します。3呼吸したら、ゆっくり離しましょう。寝る前に行うとよく眠れます。


◯お灸

台座のお灸の場合は程よく熱さを感じるものを1日1回、週に5~6日程度。

貼るお灸なら1日1個、週に3~4日程度。


◯注意

汗をかくくらい熱いものはやり過ぎ、熱すぎです。



【関元のツボの効果】


「関」は気の出入口、その「元」となるのが「関元」です。


腹式呼吸のときに意識するよう言われるのも「関元」、武道などで気の集まるところである丹田の場所も「関元」です。


気の作用のひとつである温める作用が低下すると、温める気=陽気の巡りが悪くなり冷え症につながります。


気の出入り口の元である「関元」は、陽気を補い身体を温める働きがあり、その効果はツボの中でも群を抜いています。


陽気の巡りを良くしたいときは指圧がおススメですが、陽気を補い温める効果を期待したいときは継続的なお灸がおススメです。




【関元と不妊症】

関元は経絡的に、三陰交が属する太陰脾経、太谿が属する少陰腎経、太衝が属する厥陰肝経、これらの足の三陰経と交わる場所にあります。


足の三陰経は、婦人科関連の鍼灸治療では欠かせない経絡であり、とくに不妊症では必ず使われる経絡です。


関元のツボが位置する場所は子宮や卵巣、精巣などの生殖器官、膀胱などの泌尿器官を骨盤に蔵している関係上、女性側の不妊症だけでなく男性不妊にも応用されます。


骨盤内、特に子宮の冷えによるものと思われる生理痛や排卵痛、月経血の塊などがあるかたは、体質的に腎陽虚の可能性があります。


男性で、精液検査の結果が悪く自然妊娠は難しいと言われている方で、職場環境などにより長時間のエアコンによる冷えを自覚している場合も腎陽虚と判断します。


男性側ができる妊活として、性器を温めないように下着やサウナや入浴スタイルを工夫するようアドバイスを受けたことや、ネット記事などでも目にする機会があると思います。


基本的に私たち鍼灸師としても同じような見解ではありますが、ご本人の体質診断を行った場合、今回ご紹介した【関元】などの温める効果が高いツボを鍼灸治療で用いることは大いにあります。


一般的な意見と、個人が感じるところの差を埋めていくのは、東洋医学の奥深さでもあり、鍼灸治療の得意とするところです。気になる方は、一度、当院にて体質診断をお受けになることをおすすめします。



【今月のツボ新聞のまとめ】


◯夏の冷え症には、足の冷え以外にも、胃腸の冷え、肩や首の冷えなどがあります。


◯冷えに絡んで、ほかの症状がでることがあります。


◯女性だけでなく男性にも冷え症はあります。


冷え以外にも症状が出ている場合にはお早めに医療機関を受診するか、当院までご相談ください。



【次号のお知らせ】

8月号のツボは「陰陵泉」です。夏のシリーズ第2弾は「むくみ」についてです。

お楽しみに☆



 

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