今月は、五月病を改善するツボのご紹介です。


【はじめに】
 

4月は新年度や新生活が始まり、何かと忙しかった方も多いのではないでしょうか?
 

そして、GW明けに仕事や学校に行きたくない、やる気が出ないという、いわゆる“5月病”の話をよく耳にします。


東洋医学ではそういった状態を「気滞(きたい)」と言います。

気滞とは生活の原動力である「気」が「滞る」ことです。


季節の始まりである春に「気滞」になってしまうと、それ以降、元気で過ごせなくなるかもしれません。
 

つまり“5月病”を放置したままだと、その後のからだの調子に悪影響を及ばすとも言えます。


そこで今回は“5月病”にならないため、“5月病”になっても長引かせないためのツボ【太衝】をご紹介します。



【ツボの探し方】



足の親指と人差し指の間を

足の甲を足首の方向にさすり、指がとまる凹みのあたりです。



【レッツツボケア!】

手の親指を使って、

痛いけど気持ちイイくらいの強さで「太衝」を押してみましょう。

押しながら三回ほど深呼吸してリラックス。



【解説】

春はなにかと外部からの刺激が多く、ストレスが溜まりやすい季節です。

今年はGWも思うように出かけられず、ステイホームを強いられるストレスもあると思います。


そういったストレスは肝に不調をもたらします。


東洋医学で取り入られている五行学説では、「肝」と「春」は同じ「木」の属性となっています。

このことからも分かるように春にストレスを感じ、そのストレスが肝の不調として現れるというのは自然なことともいえます。

五行

五臓

五時

長夏



「肝」はからだを支える三本柱である気・血・水などの生理物質の流れを良くする機能を持っています。

情緒や情動といった感情の動きもその機能によって調節されています。


例えば、強いストレスがかかると気の動きが悪くなり、思い悩んだりイライラするといったことが起こります。

肝の機能が正常に働いていれば気がスムーズに巡り、そのような症状を改善、緩和してくれますが、機能が低下していると改善されることなく積み重なっていってしまいます。


その積み重なった状態が「気滞」だとイメージすると分かりやすいかもしれません。


そこで先ほど紹介した「太衝」の出番です。


「太衝」は、肝の変動が現れるツボです。太衝を押して痛いのであれば、肝に不調が出ているかもしれません。


太衝をケアすることで肝のはたらきを良くし、感情や気持ちの動きをスムーズにして、ストレスを持ち越さないようにしよう!というのが目的です。



【さいごに】


先ほど触れた五行学説では、一つの要素が別のものを生み出すという概念があり、「木(春)」が始点で「水(冬)」が終点となります。

始点である「春」に不調を残したままだと、それ以降の梅雨、夏、秋、冬の体調にも響きます。

五月病は早めのケアが肝心です。

無理せず、気が付いたときにツボケアを取り入れてみてくださいね(^^)



季節の変わり目に体調が悪くなるな~という方にも鍼灸治療はおすすめです。季節に合わせたケアもご提案できますのでぜひご相談ください。



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