こんにちは、茅場町女性鍼灸院です。
スポーツでも受験でも、仕事でも介護でも、最後に物言うのは食べられるか否かではないでしょうか。
食べられていればなんとかなる気もしますが、残る気力をふり絞ろうにも、腹が減っては戦ができぬ・・・
最後の踏ん張りが甘くなりがち、ラストスパートで失速しがちな皆さま、これからは胃の調子にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
【ツボの場所】
みぞおちと臍を結んだ線の、その真ん中にあります。
【レッツ!ツボケア】
お灸:程よい温かさのお灸がおススメです。火元が見えにくいので、やけどなどには十分気を付けてください。
指圧:左右の人差し指と中指の計4本の指を使い、中脘から背中側に向かって軽く押し込みます。押し込みながら、ゆっくりと3呼吸したあと、指を離して1呼吸します。
【ツボの効果】
胃のもたれ・胸やけ・胃炎・食欲不振・ゲップなど
胃の不調に関連する症状によく使われます。
臓腑に応じた場所にあるツボを墓穴といい、中脘は胃の墓穴です。
ツボが先か、腑分けが先か、先人たちもその奥に胃があることを認識していたのでしょう。
また、中脘の位置する場所の深層には腹部内消化器官を統括する働きを持つ腹腔神経叢があります。
胃の墓穴として胃の働きはもちろんですが、それに続く下部消化器官の働きにも効能を持つのが中脘です。
【中脘と腹診】
鍼灸治療を行う際、身体の状態を確認する方法のひとつに腹診があります。
腹診では、お腹を押したときの反応や、皮膚の色見や湿り気、体温などを診ます。
押す場所も大まかに決まっており、左右の季肋部や鳩尾、臍の周りや、下腹部など、それそれにエリア毎に五臓六腑の配置も決まっています。
中脘のあるエリアは心下部とも呼ばれ、心下部がつかえる感じがあるときや、押したときに硬くなっていたり、抵抗感がある場合には所見として書き残します。
心のエリアにある中脘は、心神の影響により起こる胸のつかえや、胃炎や食道炎からくる胃のもたれ、ストレスなどによる神経性胃炎など、身体の反応として幅広く訴えかける共に、その症状緩和に用いられるツボとして長く活用されています。
【まとめ】
胃が強い方は、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。
年齢と共に必要な摂取カロリーは少なくなっていきます。
中脘にお灸には腹8分目でも満足できるようになる作用もあります。
いつまでもごはんが美味しくたべられるよう、中脘のツボをお試しください。
【次号予告】
次回はのぼせ「百会」です。お楽しみに☆