こんにちは、茅場町女性鍼灸院の鍼灸師犬塚志保です。



施術中に受ける質問のなかから、よく聞かれる内容をまとめたシリーズです。
 


今回は、不妊治療の身体づくりのために鍼灸治療に来ていただいている方よりよく受ける「クロミッドをなぜ飲むのか」についての回答です。




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商品名:クロミッド(薬剤名:クエン酸クロミフェン)は、40年くらい前から使われている最も有名な排卵誘発剤です。

月経周期における低温期に、3〜5日間服用します。


通常の月経と、排卵時の卵胞数を単純比較してみましょう。




【通常の排卵】

月経中の卵胞3個→途中で2個消失→排卵1個




【クロミッドを使用した場合の排卵】

月経中の卵胞3個→クロミッド服用・卵胞の成長促す→排卵3個



クロミッドを使用した場合の排卵では、クロミッドの擬似エストロゲン作用により脳への錯覚を起こさせ、ホルモンの分泌を促します。
 


脳から分泌されたホルモンは卵巣を刺激し続け、消失する運命だった卵胞も育て上げ排卵まで導きます。
 


妊娠に必要な卵子は1個ですが、分母が増えれば妊娠の確率も上がるであろう!!ということで、不妊治療において排卵誘発剤を活用する場合が多いということです。
 


また、多嚢胞卵巣症候群(PCOS)・無月経など排卵しにくい人は、クロミッドにより排卵しやすくなるとされています。


今飲んでいるお薬がどのような働きをするのか、体にどのような影響があるのか理解しておくようにしましょう。

飲んだ時に起こりうる体調の変化にも気づきやすいと思います。

ひとつひとつ、整理しておくといいですね。



 
あるある質問シリーズ、不定期更新していきますのでよろしくお願いします!



 
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